今回は、結構質問をもらうことの多い、
リスニング対策についてです!
センター試験でも、50点の重みを持つリスニング。
その割に、教材は少なく、
何より同じ問題を二度とできない!と困る人が続出します。
帰国子女や、もともと英会話を習っていた人は余裕ですが、
対策の方法がわからないと、最後まで点が上げられません。
そのため、リスニングは、できるかできないか。
できる人は満点を狙いにいけて、
筆記試験のちょっとしたミスを補えますが、
できない人は全く得点源にならず、
いくら文法が得意でも得点の割合が上がりません。
ただし、対策法はもちろんあるので、
今からやっていきましょう!
その方法は、ズバリ音読です。
中でも、シャドーイングと呼ばれる方法が最適です。
教科書についているCDなどを聴きながら、
発音・タイミングも合わせて発音します。
文字だけを見ていると、
toやin、語尾のsやedなどもしっかり言いがちです。
ですが、実際の発音では
これらはほとんど聞こえないことが多く、
そこに気を取られていると置いていかれることに気づきます。
しかも、文法とは裏腹に、大体の場合、
時制とかそういうものはどうでもいいことがわかります。
日本語と同様に、英語にも
「意味のある言葉」と、「役割だけの言葉」があります。
日本語の文法でいう、
「自立語」と「付属語」にほとんど同じです。
名詞や動詞、形容詞は意味があるので、
発音する側もはっきり言います。
ですが、前置詞などはそれ自体に実態がないので、
ほとんど言わないことが多いです。
inが聞こえなくても、the parkが聞こえれば、
大体の意味はわかります。
複数形や過去形については、
もはや単語ですらないのでまず聞かなくて大丈夫です。
-edが聞こえなくても、
yesterdayが聞こえれば勝手に過去だとわかります。
リスニングの音声も、
聞き取れないように嫌がらせをしている訳ではありません。
意味がわかる程度に省略しているだけです。
なので、音読を通して、
話すときに何を飛ばすのかに慣れるのが重要なのです。
さて、シャドーイングのやり方ですが、
一番簡単なのは、教科書を使う方法です。
教科書についているCDを流しながら、
同時に文を読み上げていきます。
遅れてはいけませんし、先に行ってもいけません。
ちょうど同時に読めるように繰り返します。
ついていけなければ、
アプリなどでスピードを調整するといいです。
もし、CD自体を持っていない場合は、
英語科の先生のところにいけば、あるはずです。
まずは、教科書本文を完璧に。
それだけだと、センターにもある
会話形式の問題に弱かったりするので、
教科書が終わったらセンター過去問に移りましょう。
教科書を終えた時点で感覚は身につくので、
この時点で得点率は上がっているはずです。
さらに確実な得点力のため、
念のために会話文も音読しましょう。
もし、英検を受けたことがあって、
そのリスニングCDを持っていれば、それも有効です。
逆におすすめしないのは、洋画や海外ドラマです。
もちろん、実際の英語力という意味ではいいのですが、
言葉遣いが試験と違い、単語も違ってくるので、
試験対策という意味では微妙です。
センターのリスニング満点でも、
洋画の字幕なしなどは厳しいことを覚えておきましょう。
最終的には洋画を字幕なしで見たい!という人も、
一旦試験に受かるためには地道に教科書で。
いきなり高い目標は危険です。
リスニングで大事なのは、
必要な情報だけを取り出す力です。
日本語を話しているときも、
「は」と言ったか、「が」と言ったかなんて
必死に聞き取っても意味はないはずです。
正確な発音まではしなくていいので、
はっきり言われている単語を追いかけて音読を。
まずは教科書から。
使っていないかもしれないCDを引っ張り出しましょう!